一般社団法人全国特殊清掃協会のホームページです。

男性の約4人に一人が独身

日本人が孤立に陥るリスクの一つに、未婚化があります。50歳までに一度も結婚をしない人は、男性で約23%、女性で約14%と、2015年の国勢調査で明らかになっています。

ライフスタイルの多様化により、生涯結婚するつもりはないと答える人も多く、一人暮らしを満喫している人も多いようです。

しかしその半面、おのずと家族との関係も疎遠となり、ご高齢になると体調の変化も見逃しがち。生活の質も悪化し、食べ物もインスタント食品に頼りがち。動けなくなりゴミ屋敷になったり、最悪のケースでは孤独死につながることも考えられます。



●男女とも50歳時点で未婚の人の割合が上昇
-生涯未婚率の推移-


親子共倒れになる8050問題

仕事が長続きせず、そのたびに「ひきこもり」を繰り返したり、社会に戻ることができなくなった人が増えています。そんな社会的孤立に陥っている人たちの中でも深刻さを増しているのが「8050問題」です。80代の親が収入のない50代の子供の面倒を見ているケースが増えている問題のことで、親子共倒れになることも増えています。

親が亡くなった後、一人残された子どもが孤立して、どう生きていけばいいのか分からずに親の遺体を自宅内に放置したこうして死体遺棄の容疑で子どもが逮捕されるという衝撃的な事件が全国的にも相次いで起こっています。また、80代の母親の後を追うように50代の子どもも衰弱死したケースも。
 
いずれも子どもがひきこもり状態にあって、親の年金だけで生活していました。行政の対応の遅れもあり、こうした世帯の親子共倒れの悲劇は今後も増えると予想されています。



●年齢を問わず結婚の意思のない人が少なくない
-未婚者の結婚意志分析-



低所得者ほど孤立化しやすい

日本では、低所得者ほど孤立に陥る傾向が見られます。「子ども以外に介護や看病について頼れる人がいない」という人は、高所得者では約21%ですが、低所得者では約40%というデータもあります。

また近年の研究では、社会的孤立と不健康との関連性も実証的に分析されています。社会的孤立、経済的困窮、不健康の関連性が強ければ、個人の力でこうした状況から抜け出すのは難しくなります。

2015年には「生活困窮者自立支援制度」が施行され、全国のほとんどの自治体に生活困窮者の相談窓口が設置されています。自ら窓口に来られない人のために相談員が地域に出向いて声をかけていますが、人員不足も否めません。


感染対策

特殊清掃の作業では必ず感染リスクを考えなければなりません。

孤立死や自殺現場では亡くなられた故人の体液や血液、腐敗して現場に残されたご遺体の一部。ゴミ屋敷では長年放置され腐敗した生ゴミ。そこから発生する不衛生害虫や細菌、カビ(真菌)。ペットの多頭飼育では、ペットの排泄物やそこから発生する細菌、カビ。動物に噛まれる事によって何らかの細菌感染の危険性があり、ダニ、ノミ、シラミ等の危険性も高いです。

食中毒事故現場では、ノロウイルスの場合が多いですが他にも様々な食中毒菌の種類があります。 特殊清掃に携わる方はこの感染リスクについて、正確な知識を持つ事が重要です。

作業従事者は劣悪な環境で作業を行う為、万全の注意をはらって作業に当たらなくてはなりません。 万が一、作業中に何らかの細菌もしくはウイルスに感染してしまえば本人はもちろん、ご自宅で 一緒に住まわれているご家族、お子様、ご高齢の方、様々な人に迷惑を掛け二次感染、三次感染へと悪化させてしまう可能性が十分にあります。 発見が遅れてしまえば被害がさらに拡大することも考えられます。

そうならない為にも、当協会では特殊清掃技術者として皆様に感染防御、現場作業の質の向上を最重要事項として学んで頂きたいと強く望んでおります。